2013年9月18日水曜日

銀の匙 ぎんのさじ

銀の匙


サンデーで連載中の漫画で、鋼の錬金術師って漫画を書いてた方が連載してます。

物語は主人公の高校時代からスタートします。主人公は親の教育により勉強こそが全て、良い高校、良い大学を目指し日々勉強に明け暮れてました。

しかし、ふと疑問を感じエリート街道から外れた彼は、北海道でも有名な酪農、農業を推進している高校に進学します。

そこでは机上の学問より、牛の世話、作物の収穫、酪農品の製造と勉強とは無縁なことばかり。

勉強ばかりしかして来なかった彼にどのよう試練や体験が待っているんでしょうか?




生き物の大切さ


この漫画では生き物の大切さ、農業、酪農の厳しさが描かれてます。

例えば子豚から育てて、それをハムやベーコンに加工するに当たっての過程を学んだり。

ある酪農家の倒産を目の当たりにし生き物を育てて行くことへの試練や苦悩が描かれてます。

僕はこの漫画の人気の秘訣は至って単純で生き物や食べ物の大切さを真摯に向き合えることなんじゃないかと考えます。

野菜やお肉一つにしても生産者、加工者、販売者の立場に成って考えられます。

食べ物へ食べる事への感謝

生き物のありがたみを知る事で食べ物への感謝がとても真剣に描かれてますよ。

毎日当たり前に食べているものも、様々方の苦労から出来上がってて、それを考えたらきりがないんだけどとても重要です。

自分自身も食べる事は生活の一部で当たり前で何の不自由も無く食べ物を得る事が出来ていた。だけどそれって本当はどうなんだろうか、生産者がいて初めて成り立つ儀式みたいなもんだろって思いました。

食べる事は人間必要不可欠だけどそれが当然で必然じゃなくて、誰かのおかげで、生き物ののおかげでって気持ちを常に持って忘れちゃいけないんじゃないかと思う。

生き物を商いにすることの大変さ


この漫画ではある酪農家の廃業までが描かれてます。それにかんして主人公の葛藤や周りの考え方、生き物を商売にする事がいかに大変なのかが描かれてます。僕の実家も兼業農家でしたが、父親が会社を定年してから生活するほどじゃないけれど農業で生活してます。

農業と酪農は少し違うし兼業農家と普通の農家も少々違うと思います。だけど育てた食べ物を人様に召し上がっていただく事は凄い大変ですしきを遣います。

消費者に満足のいくものを提供しなければならないし、価格も見合ったものを出さなければいけない、こんな大変な職業は無いなって思います。漫画とは関係ないけれど今TPPが大きな問題になってます、農家の受ける影響は甚大でしょう、この法律がどうなるかは非常に興味があるので僕なりに調べていこうかと思います。

少々脱線しちゃったけど、銀の匙は売れる漫画なだけあって非常に受け取れる事が多いように感じます。

農業や生き物を食べるって事は当たり前じゃないんだよって事を気がつかせてくれます。



追記
僕の実家近くでは鶏糞をまいて肥料にします、これが非常に臭いです、夏場や梅雨の時期は最悪だし洗濯ものにも臭いがついたりして嫌で嫌で仕方が無かったもんです、でもこの農家で取れたイチゴやメロンの甘さと言ったら!しちゃうくらい。
鶏糞の効果以外にもあるだろうけれど今になってやっと物事の意味が理解できるようになりました。
臭い事にも理由があります。どんなことにも理由があります。

zenback